あたしの執事
もう執事言葉に戻っている如月。当たり前かと自分を押し込める。


「テレビ、見るだけ。てか、あれ?叔母さんは?」

「今は外出中です。なんでも、今度の出張の準備があるとかで…」

「え!?また出張?今度はどれくらい…?」

「3ヶ月だそうです」


はあとため息をつくあたしを横に、去り際に如月は耳元で囁く。


「また2人だな」


と…


「…っ」


次々とあたしを困らせる言葉を吐いていく如月。あまりにも理不尽なその態度が、妙に腹立つ。


「如月の馬鹿っ」

「…ップ」


あたしの言葉に笑って反応する如月。良かった…いつもの嫌みったらしいアイツだ…


「ふんっだ」
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