君にティアラ

自信喪失

「果穂っ、大丈夫だった?!」

待ち合わせた駅前のファーストフード店。

あたしの顔を見るなり真菜が聞いて来た。

「…大丈、夫…」

テーブルに腰掛けながらあたしは頷く。

「良かったぁ。果穂も健吾さんと同じ怪我させられるかと心配しちゃった」

しばらくあたしの顔を見ていた真菜が、ようやくホッと息を吐く。


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