Tales of Love
だが、テルが通って来た道はすでに火がひどく通行することは不能になっていた。

「くそ…こっちだ」

テルは美里を助け蛍光灯を背中で受け止めたときに負った傷で目が霞むのをこらえながら必死で走った。本来なら意識を保ってることさえ困難な怪我だったが今は痛みなんか気にならない、ただ美里を助けることしか今のテルの頭の中にはなかった。
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