Tales of Love
美里はテルにおぶられるなか自分のしたことを後悔していた。自分のしたことはテルを傷つかせてきた。それなのにそんな自分を危険を顧みず助けに来てくれた。背中が血だらけになる程の傷を負いながらも自分を助けるためだけに走ってくれている。美里は今まで封じ込めていた想いを押さえることができなかった。そして頬には大粒の涙が流れた。
「…テル君、ごめんなさい、理由は話せないけど、でも、私はあなたをすごく傷つけました。」
「気にすんなって。戻ったらあの時みたいに話し…しような」
「うん」
二人の気持ちが再び結び付いた。だが運命は残酷だった…
テルは目の前の柱が倒れそうなことに気付いた。あれが倒れれば非難ルートは完全に塞がれ脱出することが不可能になる。しかし、傷を負い美里をおぶった状態ではくぐり抜けることなど出来そうになかった。だがテルに迷いはなかった。美里を守ること。それが自分の使命だった。テルは刹那に決心した。
「…テル君、ごめんなさい、理由は話せないけど、でも、私はあなたをすごく傷つけました。」
「気にすんなって。戻ったらあの時みたいに話し…しような」
「うん」
二人の気持ちが再び結び付いた。だが運命は残酷だった…
テルは目の前の柱が倒れそうなことに気付いた。あれが倒れれば非難ルートは完全に塞がれ脱出することが不可能になる。しかし、傷を負い美里をおぶった状態ではくぐり抜けることなど出来そうになかった。だがテルに迷いはなかった。美里を守ること。それが自分の使命だった。テルは刹那に決心した。