Tales of Love
「さてと…大丈夫とは言ったもののこれじゃさすがの俺もお手上げかなぁ…」

自分に近づいてくる死への恐怖はなかった。美里を守ることができただけで思い残すことは何もなかった。
「てか美里の最後の言葉は絶対に俺への愛の告白だなきっと…カズ、美里を頼んだぜ…美里…愛してるぜ…」

眼を閉じればそこには仲間達やカズ、そして美里がいた。そう、自分には怖い者など何一つないのだ、こんなにも近くに皆を感じることが出来るから。テルの顔には自然と笑顔がほころんだ…
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