Bloody Kiss
恢の温度を感じながら、若くして逝ったエリィのことを考えていた。
エリィは何故死んだのだろう。病気?事故?それとも……。
そこまで考えてある一つの仮説に辿り着いた。

エリィは吸血鬼に殺されたのではないか?
その瞬間色んなことが繋がった気がした。
エリィのこと、二年前の事件のこと、私達が追っている吸血鬼のこと。それが全て繋がっていたとしたら……。

「恢、一つ聞いて良い?」

「何だ」

「……恢が探してる吸血鬼って、エリィさんの死と関係があるの?」

もしかして、エリィはあの日の吸血鬼に殺されたんじゃないか。仇であるあの吸血鬼を追っていたから、二年前の事件直後に現れることが出来たんじゃないか。

根拠はないけど、その推理は当たっているような気がして、固唾を呑んで恢の言葉を待った。

「……あぁ、そうだ」

やっぱり、そうだったんだ。
仇が同じだとわかったからといって何かある訳じゃないけど、ほんの少しでも恢のことがわかったということが嬉しかった。

でも、直後に恢が告げた真実は私の想像を超えるものだった。

「ただ、あいつがエリィを殺した訳じゃない」

「えっ?」



「エリィを殺したのは俺だ」



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