拝啓、ばあちゃん【短編】
ばあちゃん…


今どこで何をしているんだ?


普段ならとっくに寝ている時間だ。


どこか外で疲れて寝てしまってやいないだろうか。


心臓だって良くないんだ。


どこかで発作が起きてはいないだろうか。


最悪の事態だって頭をよぎる。


俺はきつく唇を噛み締めた。


そんな固まる俺から警官は視線をそらし、淡々と二人に尋ね始める。


普段のばあちゃんの様子。


今日いなくなるまでの様子。


それにおばさんが低い声で答える。


そして警官は手帳に何かを書き込んでいく。


あまりに事務的な警官の喋り口調。


俺はいてもたってもいられなくて、その場を飛び出した。


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