Last Game〜過ぎ去りし日々〜
第二章〜第二の始まり〜
次の日の朝、俺と弘貴はグラウンドにいた。



そして目の前で先生が部員を集め、俺らを紹介した。


「この二人が今日から入部の斎藤と長瀬や。おい、簡単に自己紹介してくれ。」


興毅と目が会うと、こっちを見て少し微笑んでた。




「えー、長瀬弘貴。ポジションはセンターです。よろしくお願いします。」



「斎藤空。ポジションはピッチャー。よろしくお願いします。」




簡単に自己紹介を終え、アップをし、練習に入った。




練習を見てまず思ったことは……………簡単に言うと、ほぼ全員下手。








唯一、二年のキャプテン、そして興毅ともう一人一年が上手いと思えた。






「これはちょいひどくないか?」


俺と弘貴は少し驚いた。





まぁこの開山高校野球部、今年の夏は一回戦負けなので三年生は既に引退してて、今の部員は俺と弘貴を含めて十六人という弱小校。





ただここの野球部の先生は、三年前にこの弱小高校を率いてベスト8まで導き、ミラクル開山と呼ばれ、指導者としては有名やった。



ただこの野球部、なんと言ってもやる気が足りひん。

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