月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
「なぁ、湯月くん」

黙っていた達郎兄ちゃんが口を開いた。

「君は暗号を解けないという可能性は考えなかったのか?」

「それは…」

「カホだけだったら絶対に解けなかった可能性は充分にある」

なんかサラッと失礼な事言われた。

「それに気味悪い手紙だと捨てられる可能性だってあった」

「その時は縁がなかったんだと思うようにしました」

「んじゃ、縁はあったワケだな」

ん?

「けれど匿名だったら想いを伝えても意味はないだろう?」

「…」

「いろはカルタで察するほどカホが敏感とも思えないし」

また失礼な事言われた。

「それでも良かったんです。自分の中で想いを告げたという事実さえあれば」

そう言い切った湯月くんの顔にさっきまでのうろたえはなかった。

あたしはその表情に少しドキリとしてしまった。

「自分の中でか…でも結果的には面と向かって告白したじゃないか」

あ…。

「カホ、湯月くんに返事は?」

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