only one
車から降りた私が案内された部屋は小さな和室だった。
正面玄関ではなく小さな裏口を通って細い廊下を進む間誰にも逢わずに部屋に着いた。
部屋の中にも誰もいなくその小さな空間に人形の私と仲村さんだけがいたんだ。
「失礼します。」
私に声を掛けてから服に手を伸ばす仲村さん。
胸元のボタンが一つ一つ丁寧にはずされていく。
体が固まったまま動かない私は恐怖と戦いながら頭の中で人形人形と何度も繰り返した。