【奏】ミントチョコレート

チョコレート味のアイス

「何度か同じ車両になった事あるし?」


…へっ?


「嘘だ〜

だって一度も見かけた事ないよ」


「携帯触ってんのよく見かける」



―――…あっ!…あぁ〜


そういえば朝は携帯小説読むのに
時間費やして周りなんか
見てなかったな。


暇つぶしに読み始めたのに
気付けばはまってて…。


「なら声ぐらいかけてよね〜」


「だな」

いつもと同じクールな口調だけど
今までみたいに
苦手だと感じなくなってて
何だか損した気分。


第一印象で決めつけちゃってたんだろうなぁ…。


初めて岩瀬君と会ったのは
フジモの家で…


「光石真音(ミツイシ マオ)
みんなにはミィって呼ばれてるんだ
よろしくね」


そう笑顔で挨拶したのに

岩瀬君は素っ気なくて。


「岩瀬奏汰(イワセ ソウタ)

光石さんよろしく」


って無表情で言われて


あぁコイツとは絶対に

合わないし

合いそうにないな

そう瞬時に思ったんだよね。


< 13 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop