孤高の狼に捧ぐ恋唄


「あのっ!待って下さい」



そう言って、ようやく立ち止まってもらえた。



くるりと振り返った顔立ちは、意志の強そうな瞳が印象的だった。



青っぽく黒い瞳はとても綺麗で。



その瞳に飲み込まれ、何も言えない私に、彼は苛ついた声をだした。


< 15 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop