孤高の狼に捧ぐ恋唄
返事をすると、入ってきたのは看護師だった。
「具合はどう?」
そう言うと、私の返事を待たずに、点滴を外すためか、残った液を早くした。
少し気持ちが悪くなったが、点滴が終わると収まった。
腕から針が外されると、私は拘束が解かれたように感じた。
看護師の病院食の進め方の説明に生返事をし、早く病室から出て行って欲しいなんてことばかり考えていた。
早く月に会いに行きたい。
その一心だった。