孤高の狼に捧ぐ恋唄


──────

あれから季節が一つ変わった。



日常の中、私の日課が一つ増えた。



『セレネ』で簡単なアルバイトを始めたのだ。



カフェオレ代くらいの働きしかしていないけど。



ここの仕事は月のものだから。



ねぇ、月。

私、パフェくらいなら盛り付けられるようになったんだよ。


月は甘いもの好き?


帰ってきたら、今度は私が盛り付けたパフェ、食べてね……


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