愛した名前


「じゃあ、一生ないかもね。」


私はそっぽを向いて言ってみた。


どんな反応するかな・・・って少し楽しみだったんだけど・・・


「それはぜってぇねぇな。」


そう言って余裕そうな顔を見せた。


さすがけい・・・そんなことを思いながら「ふ~ん」と言っておく。


そりゃ、いつかはヤるけどさ。


だって、けいの子供、産んでみたいもん。


絶対かわいいよ?


私とけいの子供・・・。


きっと、どんな子よりも、かわいい、かわいい子なんだろうな。


そう思うけど、言葉には出さない。


恥ずかしいもん。



でもねけい・・・私、すごく幸せ。


バドミントンも、してたら、どんな幸せだっただろうな?


「バドミントン・・・したいなあ・・・」


私は呟く。


すると、けいは私の方を向いた。


「早くなおって、一緒にバドミントンできるといいな」


けいがそう言って微笑んだ。







< 153 / 213 >

この作品をシェア

pagetop