愛した名前
「じゃあ、一生ないかもね。」
私はそっぽを向いて言ってみた。
どんな反応するかな・・・って少し楽しみだったんだけど・・・
「それはぜってぇねぇな。」
そう言って余裕そうな顔を見せた。
さすがけい・・・そんなことを思いながら「ふ~ん」と言っておく。
そりゃ、いつかはヤるけどさ。
だって、けいの子供、産んでみたいもん。
絶対かわいいよ?
私とけいの子供・・・。
きっと、どんな子よりも、かわいい、かわいい子なんだろうな。
そう思うけど、言葉には出さない。
恥ずかしいもん。
でもねけい・・・私、すごく幸せ。
バドミントンも、してたら、どんな幸せだっただろうな?
「バドミントン・・・したいなあ・・・」
私は呟く。
すると、けいは私の方を向いた。
「早くなおって、一緒にバドミントンできるといいな」
けいがそう言って微笑んだ。