水色なお姫様



ぺたぺたぺた・・・

どんどん近づいてくる


その瞬間、目の前が真っ暗になった。

と、思ったら、少し戸をあけていなくなるのを見ていたあたしの前にあったドアが無くなっていた。


ドン

力を預けていたものがなくなったあたしの力はなくなった扉の方へ倒れかけ、なんとなく温かい息が頭をなでる。


恐る恐る
顔を上げた・・・



眼鏡越しにみえる冷たい瞳。

まさしくあいつ。


あたしは、あはは・・・・と軽く笑って足に力を入れた。


あいつはまったく表情を変えない。


あたしが両足でたったことを確認すると、あたしの横を通り過ぎ窓際の席に腰掛けた。


あたしはドアに一番近い、つまりあたしの目の前にある席にすわった。


てか、いつの間に学習室入ってたんだ?




・・・

重い沈黙・・・
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