隣の年下君*+(極短)
~仁Side~

授業が終わって放課後になった。
急にクラスの女子が俺に腕を絡ませてきた。

「ねぇ。仁くぅん?」

「何?」

(はぁ、まじウゼえこの女。しかも肝心の朱華は遅いし、
いつもならもう来てるはずなのに。)

「一緒帰ろ?」

「無理。朱華と帰るし。」

「えぇ~。」

俺はその女を無視して、朱華のクラスに行った。
けど朱華はいなくて。

「あれ?仁くん?」

呼ばれたほうを振り返るといつも朱華と一緒にいる友達がいた。

「あ、えっと朱華います?」

「え?朱華?もう仁くんのクラスに行ったはずなんだけど
来てなかった?」

「え?..あ・分かりました。ありがとうございました。」

朱華を探すため引き返そうと思ったら、

「てか、仁くんも大変だよねぇ。」

「はぁ。」

「だって朱華相手だもんね。」

「..。」

「好きなんでしょ?朱華のこと」

「!!」

「あ、やっぱり。」

苦手だ。こうゆうやつは。

「えっと..。その。」

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