*:・弟くんの虜・:*
「そぉ?」

ベッドにストンと座る裕澄くん

「おいでよ」

自分の横をトントンとする
これは座るべき??

私が考えていると
裕澄くんは寂しそうにニコッと笑った

「……シャワー浴びる?」
「え、や、シャワー?服持ってないから……」
ブーブー
ケータイがカバンの中で鳴る

あれ?誰だろ……

「あっ……」


んー心配してるかな……

「ちょっとごめん」

「電話??」

「うん」

少し隅っこによって
電話に出た

「も もしもし…」

「何やってんだよ!つかどこにいんの!?」

うっわぁ怒ってる………
コワッ……

「えっと……裕澄くんの家に泊めてもらいます」

裕澄くんを見ると
何だか楽しそうな顔をしていた

「ゆずの家?……そ、じゃ」

ブチ
え?龍の声が低かった……
キレた?何で怒ってんの…
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