*:・弟くんの虜・:*
「あれ?ヒメちゃん?」

ビクッこの声は……

「裕澄くん?」

後にいたのはやっぱり裕澄くんで
走ってちかずいてきてくれた

私はペタンと座り込んだ

「どうしたの?ヒメちゃん」

私の頭をナデナデしてくれる裕澄くん
私の顔……涙でぐしゃぐしゃだろうな……
「うぅ、裕澄くーん………ずび」

裕澄くんに抱き付いた私。
暖かくて香水の甘いいい匂いがした

「え、ヒメちゃ」

「怖かったよぉ」

裕澄くんはクスクス笑った

「ヒメちゃんって子供みたいだよね…………僕の家来る?一人暮らしだけど」
コクンとうなずく私
頭を撫でてから立ち上がった裕澄くんはニッコリわらった



「ここ」

ついたのは結構大きなマンション
裕澄くんの部屋は裕澄くんと同じ匂いに少し苦い煙草の匂いがした

モノトーンの家具

「わぁ綺麗な部屋だね」


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