教えて、先生
「華、こっち見ろよ。」
「…嫌です。」
「は〜な?」
私の視界に、自分の腰に片手を添えて、下から覗き込もうとしてる先生が見えた。
仕方なく潤んだ瞳のまま顔を上げて、
先生を下から睨み付けようとした。
その瞬間に、先生と目があい、先生の唇が私のそれに重なった
柔らかい唇の感触。
人の温もりを一瞬だけだったけど唇から感じた。
「へ?」
突然のキスで唇が離れた瞬間に色気のない言葉を吐き出した。
え?なに?
今のキス…?だよね。
何がなんだか分からない私はそのまま先生の顔を見つめた。
「何でキスされたと思う?お前頭いいんだから分かるだろ。」
そんなこと言われても、分かるわけがない。
キスをするのもされるのも初めてなのに。
それが先生ならなおさら。
「…分かりません。」
「ふっ。そんな事も分からねぇの?」
