教えて、先生


「そんなことありえません」


先生にからかわれてるだけだ。
きっとそうだ。
生徒からかうなんて最低!


キッと先生を下から睨み付けた。


「おー怖っ。可愛くねぇなあ。華は」


「そんなこと…!そんなこと分かってます。」


わざわざ言われなくても自分が一番分かってる。


だって本当の事だから。
自分が一番それを分かってるからこそ、他の人に言われたくない。


なぜだか分からないけど、特に先生にはカワイくないなんて言われたくないし、思われたくないって思ってる自分がいる。


だからこそ、それを先生から言われた今泣きたくなる。


なんで先生に…この人に言われなきゃいけないの?


目から涙が溢れそうになって下を向いた。


先生に涙を見られたくない。



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