教えて、先生
「あぁ、用事ねぇ…。」
タバコの灰を携帯灰皿に落とすと、まだ長いタバコをもみ消した。
灰皿をポケットにしまうと私を見つめる。
「無いんですか?」
先生のハッキリしない返事にイライラしながら答える。
じゃあ、なんで呼ばれたんだろう。
「用事がなきゃダメって事ないだろう?」
「はぁ?ダメですよ。
用がないなら教室戻ります。」
ワケわかんない。
でも、これで解放されるんならよしとしよう。
準備室を後にしようとした時、背後に気配を感じた。
開けようとした扉を私の背後から押さえられ開けられない。
犯人はもちろん先生だ。
「話したいからって用事じゃダメか?」
「んなっ!?」