合鍵 ~あたしの不愉快な夏休み~
ほんと、いつも何食べてたんだろ。


知らない間に外食でもしてたのかな。




塔也はうろうろしながら、そのままキッチンに入っていく。


しばらくしてコーヒーのいい香りがした。

びっくりすることに、今度はあたしの分までちゃんと淹れてきてくれた。



黙ってパンとコーヒーをいただきながら。


何も話さなかったけど、何だか居心地の良い時間だった。
< 85 / 118 >

この作品をシェア

pagetop