転勤族妻の憂鬱
「お前さぁ~」
突然、和樹が話しかけてきた。
「なに?」
「お前、自分を責めるの、もう止めなって、言っただろうぉ~」
そう言って、運転しながら、あたしの頭を軽くポンポンと叩いた。
「痛いなぁ~何も叩く事ないでしょう~」
あたしは、むくれて言った。
「そう、その顔さ、お前、そんな顔でいろ…」
「えっ?」
「お前、笑ってる顔、メチャ可愛いからさ、そうやって、ずっと笑ってろよ…な…」
「和樹…」
「なっ」
そう言って、優しく笑った…。