さようなら。
「ごめん」

「連絡もくれなかった」

「……ごめん」

『ごめん』ばっかりで

なんにも言ってくれない。

「……大丈夫?

心配したんだよ」

「隠しててごめん

ばれたから正直に言うよ」

ばれたからって……?

そんなに重いの?

でもあたしに話してくれる。

やっと話してくれるんだ。

「あたし、受け止めるよ

どんな話でも大丈夫だよ」

「……去年の秋からだった

最初は違和感が少しあるだけで

痛みなんてなかったんだ

疲労からだと思ってたし

どうせすぐに治るだろうって

けどずっと治らなくて

痛みも出てきて悪化する一方で

春に病院行ったときには

もう遅かった」
< 94 / 150 >

この作品をシェア

pagetop