さようなら。
哲はあたしと出会う前から

そんな悩み抱えてて

ずっと過ごしていたの?

『遅かった』ってなに?

「………………」

「哲……?」

ずっと黙ったまんまだ。

ほんのさっき前まではちゃんと

話してくれてたのに。

もっと悩んでたことがあるの?

「……遅かったんだ

あと一ヶ月早く病院行ってたら

まともに野球できてたんだよ

肘を使いすぎたら

将来は動かなくなって

生活に支障が出るって言われた

……馬鹿みたいだよな

半年ほったらかしにしただけで

こんなんなるんだぜ」
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