さようなら。
哲が言って少し笑った。

無理して一生懸命笑ってた。

いつもは抱きしめられるのは

あたしのほうだけど

今日は逆にあたしが抱きしめた。

「無理して笑わなくていいよ

あたしの前でくらい

弱さ見せてもいいんだよ

あたしだってそんなに

弱くないよ」

『弱くない』なんて言ったのに

あたしが泣いてる。

哲の変化に気付けなかった

あたしが悔しい。

あたしが強くなっていたら

哲は頼ってくれたのかな?
< 96 / 150 >

この作品をシェア

pagetop