さようなら。
「…………………………

……誰にも言えなかったけど



俺、若いうちに死ぬかも」



……え?

今のは冗談だよね?

ありえないでしょう。

だって哲まだ十八歳だよ?

いつもの冗談に決まってる。

またすぐに笑いながら

『嘘だよバーカ』って言って

頭を撫でてくれるはず。

だけど何秒も経ってるのに

なんにも言ってくれない。

……もしかして、本気で?

「哲が、死ぬ?

冗談でしょう?

そんな冗談縁起良くないよ

いつもの冗談だよね?」

何度問い掛けても

返事はなくて。

ただ少し唇が

震えているだけで。
< 97 / 150 >

この作品をシェア

pagetop