2つの世界
車に乗って、いつもどうりメイクしてもらうんだけど…

「はい、出来た。」

目を開けると間近に悠斗の顔があって、あたしの心臓ははねあがる。

「クッ…素直だな。」

顔が赤いあたしに気づいた悠斗はそう言った。

「なにがよ!!」

たまに見せる悠斗の意地悪な笑顔。

あたしは悠斗の笑顔に弱い。

「見とれてんの?」
「見とれてないよ!!」

悠斗のスイッチが入ると、性格が悪くなる。

(まぁ、最初から嫌みは言ってたけど)

そんなことを考えてるうちに今日の収録現場に到着。

やっぱりいる、あの人。

「まだ、やるつもり?」
「当たり前でしょ。」
「知ってる?あなたの人気下がってんだよ?」

知ってる…。最近花がないとか、テレビに出ても喋んないからつまんないとか、いろいろ言われてる。

「だからなに?あたしは、勝つって決めたんです」
「その目…。ムカつく。アンタも悠斗くんも…。」

悠斗?

「悠斗になんか言ったんですか?」
「べっつにー?」

…。今、すんごいムカついた。

「あ、そーだ。1つ言っておこうと思って。」
「…なんですか?」
「あたし、悠斗くんの事まぢで気に入っちゃった」

何言ってんだ、この人は…
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