2つの世界
この人は本当に強い。

弘輝さんは俺を家に送ってくれた。

そのあとすぐに仕事に行った。

麻莉は大丈夫なのか?

電話したくてもできねぇ…情けねぇな。

その日の夜、名取から電話があった。

「もしもし?」
『あ、悠斗くん?麻莉から連絡ない?』
「いや…。どうかしたの?」
『なんでもない!!じゃぁね!!』

電話が切れた。

…意味わかんねぇ。

次の日。学校に行くと麻莉は来てなかった。

名取に聞いてもわかんないと言われた。

次の日も。また次の日も。麻莉は来なかった。

いやな予感が頭をよぎる。

「名取!!俺、早退する。」
「え!?まさか…。」

名取は感づいてる感じだったけど、無視。

俺は走って事務所に向かった。

波留さんがいる事務所に。

事務所につくと、波留さんがいつもいる場所に行った。

案の定、波留さんはいた。誰かと電話していた。

「うん…。あの部屋にいる。フフ…可愛がってあげな?アンタを振ったんだから。」

波留さんがそう言ってるのは聞こえた。

「誰かと寝てる写真でも撮って、桃谷桜のプライベートとか書けばいいのよ。」

桃谷…桜…。

やっぱり、波留さんになんかされたから学校に来ねぇのか…。
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