2つの世界
「そう、うまくいくかよ!!」

男たちは、悠斗に殴りかかろうとした。

「悠斗!!」

あたしは、心配したんだけどその必要はなかった。

悠斗は次々と倒していく。

「悠斗?すご…。」
「全員、倒れてるうちに行くぞ!!」
「悠斗。あたし、立てないの…。」
「薬か…。俺がおぶる。乗れ。」
「う…うん。」

そう言った悠斗がいつもより男らしくて、こんな状況なのにドキッてした。

天井の部屋から出て、廊下を進んでいくと今一番会いたくない人に会った。

「波留さん…。」

波留さんは、ちょっとキレてる感じだった。

「アンタ達…。何、青春ドラマやってんの?」
「ドラマなんかやってません。」
「悠斗くん…。はやく桜ちゃんを渡して。じゃないとバラすわよ?」

波留さんは、こりずに悠斗にそう言った。

悠斗はまた、迷ってるみたいだった。

だから、あたしはちゃんと言う。

「波留さん。バラしたかったらバラしてください。悠斗を失うよりいいです。」「麻莉?」

悠斗は驚いてた。

「バラしてもいいから、悠斗を返して!!」

自然と涙が出てきた。

「麻莉…。」

悠斗は、まだ驚いてた。
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