2つの世界
「わかったよ。悠斗くん、返してあげる。そのかわり、まぢでバラすから!!」

波留さんは、そう言ってあの人を見下すような笑顔を見せる。

「あたしが同情なんかしないの、知ってるでしょ?」

それでもいいんだ。

優花や悠斗のいる学校からは離れなきゃいけないけど。

ふつーの学校には行けないけど。

悠斗といれるほうがいいって、わかったから。

「波留さん。そーはいかないよ。」

波留さんの後ろから声がした。

声の主は、弘輝だった。

「弘輝!?どうしていんの?」
「お前らを助けに来たんだろー?」

でも…そんなことしたら、波留さんを裏切ったことバレるんじゃ…。

「あとで、説明する。弘輝さんは心配ない。」

悠斗がそう言った。

悠斗と弘輝は知り合いなの!?

疑問は次々出てくるけど、今はそれを考えてる場合じゃない。

「そーはいかないって、どーゆー事?弘輝。」
「波留さんが桜の事をバラしたら、あなたの家の事バラしますよ。」
「なっ…。なんで知って!?」
「俺が何も調べないで命令に従うとでも?」

弘輝がそう言うと、さすがの波留さんも黙り込んだ。
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