絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



あたしに向かって攻撃してくる岬サマファン達。


そんな彼女達に、あたしは作り笑いを浮かべていた。




…どうしよう。

すっかり忘れてて、言い訳なんて考えてなかった。



本当の事は言えない。

それだけは絶対にダメ。




「何か言いなさいよ!」




岬サマファンの怒声が聞こえてくる。


何も言わないあたしを見て、足で地面を蹴っている子もいる。



これ以上怒らせたらマズイ。




…適当にごまかそう。




「あのですね―――」



「俺の彼女に何やってるの?」




あたしが口を開いた瞬間、後ろから聞こえてきた声に思わず耳を疑った。


岬サマファンは悲鳴を上げている。



異様な雰囲気の中、あたしはそっと後ろを振り返った。




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