絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「で…でも…」



「私は大丈夫ですから」



「………っ…」




なかなか言う事を聞かないあたしにしびれを切らしたのか、笹山さんはあたしの耳元から顔を離すと、ニッコリと微笑んで岬サマファンを威嚇し始めた。


…あたしが見た事のないような、野生的な表情をしながら。



岬サマファンが黙り込む中、笹山さんはあたしの肩を自分の方に抱き寄せる。




「先程は失礼いたしました。


私は岬様の専属運転手の笹山と申します。

皆様も私の事はご承知だとは思いますが。


そして、琴弥とは…お付き合いをさせて頂いております」




笑顔でそう言い退ける笹山さん。


あたしはただ口をパクパクさせる事しか出来なかった。




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