絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



笹山さんの発言に驚いていたのはあたしだけではなく。




「百瀬さんが…?」



「だから昨日…」




ざわめく岬サマファンの言葉をバックに、あたしはある事を理解していた。



笹山さんがあたしと付き合ってるって事にしたのは…昨日の事を隠す為だ。

そしたら、笹山さんの運転するリムジンに乗り込んだあたしにも非はない。




「ありがとうございます、笹山さん…」



「いえ。

私は、琴弥様が安全な学校生活を送られる為に、当然の事をしたまでです」




岬サマファンに聞かれる事のないよう、あたし達は小言で会話をしていた。



まさか、この光景を岬サマが見ていたという事も知らずに。




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