絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「じゃあね、茜!」




時間は過ぎて放課後。

あたしが笑顔で手を振ると、茜は妖しい微笑みを浮かべながら囁いてきた。




「あーあ、今からあのカッコイイ運転手とデートか。

楽しんで来なよ、琴弥?」




耳元で聞こえる、楽しそうな茜の声。


あたしは苦笑いを浮かべながら教室を出て行った。



廊下を歩いていると、今度は痛い程の視線が突き刺さってくる。


あたしは走り去るようにして校門へと向かった。




「あれでしょ?百瀬琴弥。

岬サマ専属の運転手と付き合ってるって子」




時間が経つにつれ、こんな噂が瞬く間に広がっていた。




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