絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
休み時間になると、わざわざあたしを見に来る人もいたり。
そんな訳で、今日一日でかなり疲れ果てた気がする。
周りからの視線を気にしながら、やっとの思いで黒いリムジンが停まっている校門へと到着した。
「お疲れ様でした、琴弥様」
そう小さな声で呟きながら、何故か助手席のドアを開けた笹山さん。
…いつもは後部座席なのに、なんで今日は?
疑問を感じながらも、あたしはぎこちなく助手席に乗り込む。
一部始終を見ていた野次馬は、ヒューヒューとあたし達を冷やかし始めた。
「では出発しますよ?」
「…はい」
いつの間にか運転席に乗り込んでいた笹山さんに告げられ、あたしは複雑なキモチのまま学校を後にした。
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