絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
あたしがだらけていた身体を起こすと同時に、勢いよくリビングのドアが開いた。
「お帰りなさい、笹や…」
「ふざけんな、笹山!」
あたしの出迎えは、聞き覚えのある声の怒鳴り声によって掻き消された。
こ…この声って。
あたしは恐る恐るドアの方を見た。
「いい加減諦めたらどうです?」
「昨日だって言ったろ?
俺は同居なんて認めねえって!」
あたしの視線の先で言い争いをしているのは…
「いつまでも意地を張らないで下さい…」
呆れ返っている笹山さんと、
「意地なんか張ってねえ!!」
制服を着た、学校帰りだと思われる…
「み…岬サマっ!?」
.