絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



あまりの迫力にビクンッと身体が震えるのを感じる。




「…私は帰ります、岬様に琴弥様。

明日の朝、迎えに来ます。

それまでに岬様は、琴弥様を怖がらせた責任を十分に取って下さい」



「おい、笹山…!」




岬サマが叫ぶ中、颯爽と笹山さんはマンションを去って行った。


…岬様を睨み付けながら。



二人きりになった空間に、更に息苦しさは倍増していく。


あたしは立ち尽くしたまま、動く事が出来なかった。




「…なんで」



「なんだよ」



「岬サマがなんでここに?」




必死に振り絞った勇気は、こんな言葉へと変わっていった。




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