ばぶる




ゆ 「……………ごめん。真亜莉。ごめんね。」




真 「は?何謝ってんの?おかしくね?」

ゆ 「ごめん。」

真 「ウザいんだよね。そういうの。いちいち謝るヤツ。まるでコッチが悪いみたいじゃない?マジうぜえ。」

ゆ 「……………。」

真 「用事ってこれだけなの?じゃあ帰るけど。そろっと教室戻らないとね。」

曖 「真亜莉!!!!!!待ってよ。」

真 「まだ何かあんの?」

曖 「真亜莉はもう2度と,結衣に近づかないでほしい。」

真 「言われなくても近づかないけど。」

曖 「ありがと。」

真 「どういたしまして。」





ドン





最後に響いた,真亜莉が出て行く音。
もう2度と戻れないんだと悟った。

“きっと覚悟は出来ていたからここに来れた。”

今はそう思うことしか出来ない。
1つ大事なものを失った気がした。
< 11 / 35 >

この作品をシェア

pagetop