ばぶる
曖 「結衣…ごめん。」

ゆ 「何が?」

曖 「イヤ…だってその…もう話せなかったりしたら…」

ゆ 「大丈夫!だって,うちは大丈夫だけどさ。なンかあんなこと言われても,まだ…真亜莉のこと心配しちゃって…。」

みさ 「それでいいよ。だって結衣は悪くないカら。」

曖 「そうだよ!だって,結衣は何にもしてないじゃん!?」

ゆ 「ううん。うち,たくさん悪いことした。知ってたのに…。」

みさ 「大丈夫。もうこれ以上何も起こらないカら。うち等と一緒にいよう!」

ゆ 「ありがと…う。」

曖 「・・・・。じゃあ教室戻ろうか!?!?」

みさ 「そうだよね!戻ろ!」

ゆ 「うん・・。」



教室には,真亜莉の姿はなかった。
当たり前だと思ってた自分がなぜか悲しくなった。
だって,今までいつも一緒に同じ時間を歩んで来た仲間っていうか…友達だったのに,友達って思われてなくて…それと同時に嫌いだなんて言われたの初めてだった。

真亜莉はもしかしたら,そんなことばかりだったのかも知れない。

そう考えると,どうしようもない。
切ないというか…?言葉でははっきり言い表せない気持ちが押し寄せてくる。




曖 「居ないね…。」

ゆ 「うん…。」

みさ 「ゴメン…ゴメン…」

ゆ 「美砂が謝ることないよ!だって,悪いのは…本人なんだもん。美砂は何も悪くないって。謝らないでよッ。」

曖 「そウだよ。だって…美砂は…美砂は…。」

みさ 「美砂はなんだよ!もうそれ以上言ったら,面白くなくなっちゃう!普通の漫画みたいな終わりかたになっちゃうカら!これ以上何も言わないで!」

曖 「だよね!?!?ってカ次の授業なんだっけ?」

実 「あああ曖ちゃん!!」

曖 「何?ってかどうしたの?そんなに急いで。」

実 「あのね-。あのッ…なんかチクったらしい。」

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