彼は…彼女は…

「じゃあ今日、欠席ってことでいいや。」




鈴はそう言いながら、黒猫を地面に降ろしていた。 



「は??」




「隼人も早退ってことで。」




「どこ行く気?」




「ん?プレゼント買いに行く気。」




知らなかったの?って顔の鈴。




「まじかよ。おまえ……」



「あ。黒木鈴でーす!」




やっと鈴の名前を知らないことに気付いた2人。 




「鈴が買ってくれんの?」



「勿論!!」




「じゃあ……」



隼人は少し考えてから、 


「俺も買ってやるよ。」



「本当!?ありがとう!プレゼントなんて初めてだ!」



鈴は、今にも叫び出しそうなくらいはしゃいでいた。



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