彼は私の子供です。



「………誰ですか?その人?」




私は知らないフリをするのが精一杯だった。




彼女はクスッと笑いながら話を続けた。



「私、知ってるんだから。貢いでたんだよね?孝之に。私達、あんたが貢いだお金で旅行に行ったりしてたんだぁ(笑)って、別に孝之とは付き合ってないんだけどね~。たまたまお店に来たお客さんでね~」





身体中が震えた。



私はその場にいることができず、駆け出した。





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