ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「こ・こ・、」
目が合うと自分の唇を指差してみせた。
「ここ?」
あたしも自分の唇に人差し指を当てて尋ね返す。
「米ついてる」
「えっ、嘘っ、マジ!?」
指摘に思わず両手で口元を隠して、背中を向けた。
バックをあさって、見つけた鏡で口元を映す。
あれ?
「ねぇ、翼、別に何もついてないよ?」
いくらよく見ても、やっぱり何もない。
「もしかして、嘘ー?」
鏡には膨れたあたしがいる。
「なによ、ちゃんと返事しなさいよ」
また叩くよ!
そんな勢いで振り返った後ろ。
でも、その場所には、いたはずの人がいなくて。
「翼?」
どこ行ったの?
さっきまでは耳に入ってこなかった波の音に、ようやく気付いた。
すぐ横を見れば青い海が見える道。
そこに立ってるのは、あたし1人。