ケンカ上等☆不良校上々↑↑
誰かが止めに入らないと、うるさくて話できないし。
電話代がもったいないよ。
こっちから、かけたわけじゃないから、いいんだけど。
『オレの彼女を呼び捨てにするな』
『いったー!
どうして、すぐ殴るんスかぁ』
『これは愛の鞭だ〜!』
なんとなく、涙目になってる歩夢が想像できる。
しばらくして、ガチャンという音。
翼がケータイを持って部屋を出たのか、すっかり2人の声は聞こえなくなった。
「翼ー、2人のこと許してあげてね?
長電話になったのは、芽咲のせいでもあるし」
「ちょっとー!なんで私?」
『わかってる。
それより、今おまえら2人?』
2人…ではない、よね。
「無視しないでよぉ〜」
芽咲に視線を移したあと、隣に座るアキちゃんを見た。
「ねぇ、なんで私ばっか、いじめられんのぉ〜?」
太陽と同じことを言って、頬を膨らます芽咲は、今だけは無視。
先に謝っとく。
「ごめん、芽咲。
今話してるから邪魔しないで」
「みくるのケチー」