ケンカ上等☆不良校上々↑↑
注意をしたあとに隣を見れば、しょぼんと肩を落とした歩夢が視界に入る。
「き.気にすることないよ、」
声をかけるものの、相変わらず、どよんとした空気。
でも、次の瞬間には、もう明るい空気に変わって。
「どーせ、地味ですよーっ。
ベーーッだ」
芽咲が前を向いているのをいいことに、歩夢は、あっかんべーをしていた。
開き直りが早いところは、太陽と正反対だ。
そーゆー意味では、太陽相手じゃ芽咲も大変なんだろうな、なんて。
あたしが言えることじゃないけど、太陽は引きずり過ぎるところがあるし。
それはやっぱり、優しいからなんだろうけど。
「うわあぁーっ」
「えっ、なに?」
ちょうどファミレスが見えてきて、横断歩道を渡ろうとした時。
急に腕にしがみついてきた歩夢に驚いて尋ねた。
「い.いいい犬!」
指差した先には大型犬を連れた若い女性の姿。
「ひょっとして、歩夢って犬怖いの?」