ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「ごめんなさい!!」
ただならぬ空気に耐えられなくなり、即座に頭を下げる。
けど、次に聞こえてきたのは翼の声じゃなくて。
「え!?なんスか」
驚いた歩夢の声で。
ゆっくり顔をあげて隣を見ると同時に、なぜか歩夢は倒れた。
急な出来事に何が起こったのか、把握できない。
「痛いっスよ、翼先輩」
困った顔をして立ち上がりながら、横目であたしを見る。
「そういうことっスか」
それで理解をしたのか、軽い笑みを浮かべた。
なにが?
そう聞こうとした時。
「ちょっ──!」
歩夢が勢いよく翼に殴りかかって。
止めようとしたあたしは、間に合わずに立ちすくむ。
やっぱり歩夢って腹黒いんじゃ……。
なんて思考のまま、2人の頬が少し赤くなっていることに気づいた。
ひょっとして、殴り合ってるの?
このタイミングで、どうしてケンカ?
いろいろ考えてはみても、答えが出てくるはずもなく。