ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「あっ」
職員室から出た後、起こったのと同じ。
プリントのバサバサと落ちる音。
また、やっちゃった。
仕方なく床に散乱したプリントを集める。
ドジやってばっか。
翼のこと、この音で起こしちゃってないといいんだけど。
心配で、拾い集める途中に顔をあげて確認。
目は閉ざされたまま。
ほっとして、大きく息を吐いた。
仕事、早く終わらせるか。
再び椅子に座って、数枚のプリントを重ね資料をつくる。
意味もなく無意識に手を動かせば、時間はあっという間で。
「ふぅ‥」
ひと通り終わったのは18時過ぎ。
「翼?ねぇ、終わったよ?」
いい加減帰らないと、外が真っ暗になっちゃう。
荷物を教室に置いたままにして、太陽は未だ姿を見せないし。
迷子届けでも出したほうがいいんじゃないかな。
「ねぇ、起きて」
「………ん、……め」
「え?」
眠りが深いせいか、返事が言葉になってない。