ケンカ上等☆不良校上々↑↑



教室へ入ってまず目にしたのは、全然予想してたのとは違って。


無意識に声が漏れてしまうほど、引き寄せられるもの。

そして、その漏れた声さえはっきり聞こえるほど静かな空間。





「なんだ、仕事してないじゃん」


山積みのプリントが放置された机の隣。

その席まで、ゆっくり歩み寄ると、やっぱり。



「翼?」


心地良さそうに目を閉じている翼がいた。

理由は知らないけど、太陽の姿はどこにも見当たらない。




あたしが来るまでの間に、太陽は教室を出て行って。

翼はプリントに触れることなく眠りに落ちた。


そーゆーことだよね?




てっきり仕事をしてるのかと思えば、何もしてないんだから。


こうなったら、太陽が戻ってくる前に仕事終わらせちゃおう。

で、終わったら翼を起こして帰る。


うん、完璧。






音を鳴らさないように注意して山積みのプリントがある机の椅子に腰掛ける。


隣を見て確かめてみると、翼は相変わらず眠っているみたい。



えーっと、これとこれをまとめて………






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