ケンカ上等☆不良校上々↑↑
仁の下で慌てふためくあたし。
視線の先には、顔を真っ赤にして硬直してしまった歩夢。
「ち.違うからね!」
訂正を入れても、果たして効果が得られるのか。
たった今も体勢を変えようとしてるのに、結ばれた手が放れない。
とゆーか、放してくれない。
「なんだぁ、歩夢いるじゃん」
それだけじゃない。
歩夢の背後から特徴的な高い声が聞こえてきた。
タイミング悪すぎるよ。
「てっきり、泣いてるのかと思って心配してたのにぃー。
って、なに突っ立ってんの?」
聞き慣れた声が近くなる。
ダメだ。
歩夢、動いちゃダメ。
祈るような願いも虚しく、歩夢の背後からひょこっと顔を出す人物。
「えっ?‥みくる!?」
「助けて」
普段通りメイクバッチリな芽咲が目を丸くしてこっちを見てる。
どうか変な誤解されてませんよーに!